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2025.11.07

【FUGA FUGA】2025Autumn&Winter – 人々と自然が紡ぐ服 –

毎シーズンご好評いただいているFUGA FUGAコレクションカタログ

2025Autumn&Winterシーズンは物作りのこだわりを別冊にまとめました。

店頭にてご覧いただけますFUGA FUGAストーリー[人々と自然が紡ぐ服]を

オンラインでは3回に分けて紹介させて頂きます。 

今回はその第三回目をお届け致します。

 

糸の旅と手の記憶で
つむがれる一着

「糸の開発や選定は、紡績担当がFUGA FUGA の世界観に合うものを提案したり、
デザインチームからのリクエストなど“対話”の中から生まれます。」--Spinning dev.

    

たとえば、ウールと和紙を組み合わせたオリジナルの糸は、自然の柔らかさと凛とした軽さが共存し、ブランドの空気感と調和しています。
 ウールは世界各国のさまざまな素材を使用。柔らかさ、細さ、ハリ感、軽さなど、まるで個性を持つ人間のように、それぞれ異なる特徴があります。
 紡績の世界では「原産地100%」が品質の証とされてきましたが、FUGA FUGA は異なる産地
のウールをブレンドすることも得意としています。
オーストラリア産100%は非常に柔らかい反面、重くて形が崩れやすい。そこで、少しチクチクす
るものの、ハリやコシのあるウルグアイ産をブレンドし、柔らかくて軽い糸を開発したことも。
 アイテムの特徴や着心地に合わせ、天然素材に新たな価値を見出しています。
 1950~1960 年代の古い紡績機は今も現役。最新の機械はプログラムで大量生産に向いてい
ますが、昔の機械は最新版に比べてシンプルな構造。だからこそ、人の手による微細な調整=素
材の“息遣い”が感じられる糸を紡げるのです。 FUGA FUGA の服には、世界中から集められ
た、糸の旅と人の手の記憶が混同しています。その“めぐり逢い”が、着る人の肌にやさしく触れて心をあたためてくれます。

 

 

自然と人が響きあう、
理想の色世界

「佐藤繊維の糸は、良い意味でちょっと風変わり。染めるのも加工するのも一筋縄ではいきません。
染め・加工部門の使命は、デザイナーのイメージを丁寧に形にしていくことです。」--Dyeing dev.

 

この色で仕上げたい__とてもシンプルな要望かもしれません。

でも、ウール、コットン、綿麻など、使用されている多種多様の素材によって

染まり方は大きく異なるのです。 

糸染めだけでなく、縫製や刺繍後におこなう製品染色では

編み地や刺繍の凹凸によって染まり方が変わるため、職人の技術が仕上がりの印象を左右します。

また、仕上がり加工も洋服の表情をつくる大切な工程です。

まっさらな糸や生地は編み地のテンションがかかっているため、

不自然に固められた布状態。洋服は洗濯後に本来の形になるよう伸縮率が計算されています。

理想のシルエットや天然素材の魅力を引き出すには、温度や時間と向き合うことが必要なのです。

 染色や加工は化学反応。でも、レシピを数値化できるのは約70%で、残りは人の目と感覚の世界。 

FUGA FUGA の豊かな色彩・風合いは、天然の素材と職人たちの対話・調和によって生まれています。(完)

 

 

Text and Photography : Takashi Suzuki
Planning : Hironori Nihei
Art Direction : Takayuki Akimoto

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